テクノロジー研究
●重要度表記について
S:どんなゲームでも必須(よほど短期戦でない限り)
A:かなり重要
B:順次やっていくとよい
C:資源があまっていたらやるといいかも
D:やる価値あるのか?効果がいまいち不明なものなど
この五段階評価は信長の野望の影響を受けてるのかな・・・(^^;
ちなみに重要度というのは、やる順番まで加味した評価ですが、そんなに厳密なものでもないです。
鍛冶屋
研究開発施設


公会堂
製粉所
鉱山

●鍛冶屋編
農業用具製造
(木400 金100) 重要度:A
畑の1マスあたりの単位収穫量を2倍にする。つまり、少ない面積の畑により多くの農民を配置できることになる。ただ、後述する土壌改良をやった後は、この研究は無効化されるようなので、この研究はやらなくてもいいかも知れない。だが、土壌改良の研究がだいぶ後になる場合は、この研究をやっていないと畑がすぐに枯れてしまうので、やって損は無いと思う。
金属武具と鎖からびらの鍛冶
(金350 石19320 鉄900) 重要度:B
壁と塔以外のすべての建物の防御力を+50する。当然だが、該当する国家の建物のみである。射手の攻撃力が100であるので、この研究をすれば射手による建物の被害を半分に抑えられることになる。もっとも、この研究をする場合は研究開発施設のほうの「新しい建築素材の使用」とセットで行う。あわせて防御力135になり、射手にはびくともしなくなる(一発あたり1のダメージ)。
前線に建物(例えば大砲製造所)を建てたり、壁が貼ってなくて奇襲を受ける可能性がある場合などはやっておくべきだろう。しかし、きちんと壁が貼ってある状態で、攻めている局面ならば必ずしも必須というわけではない。
(nagi氏)重要度:A。混戦になったら何らかの形で建物は攻撃されるもの。コストは安いし、忘れやすい研究でもあるので、ぜひやっておくべき。いざという時に効いてくる。
馬具の鍛冶(馬4倍)
(金3650 鉄5300 石炭8200) 重要度:S
騎馬育成所で作成するユニットの生産速度を4倍にする。馬ユニットを出すなら必須の研究。コストは高いがやる価値は高く、しかもなるべく早期にやったほうが効果的なため、PT中の内政の中でも特に注意すべきものの一つである。
やるタイミングとしては、石4倍が終わって、しかも騎馬育成所が複数建て終わってからくらいがいいだろう。しかし、18世紀の騎馬を生産したいのなら先に18世紀に進むべき。石炭を多く消費するため、後述するカノン砲の生産速度アップとの兼ね合いを考える必要がある。カノンの生産速度アップをやりすぎて、馬4倍をするタイミングが遅れるとちょっと痛い。
また、ポーランドやウクライナなどの馬国家の場合は石4倍の前に行うこともしばしばである。
銃剣と歩兵用ブロードソードの鍛冶
(木1300 金1500 鉄900 石炭5000) 重要度:B
歩兵育成所18cのマスケット銃兵とてき弾兵の銃剣の攻撃力を+5する。同様の研究に研究開発施設の「銃剣の設計(+7)」がある。それと比べるとこちらのほうが安いので、どちらかというとこちらを先にやったほうがいいだろう。
ただ、18c歩兵をどのように使うかによってこの研究の重要性は違ってくる。つまり、銃兵として使うか、剣兵として使うか、である。18c歩兵を銃兵として使う場合は、ハンガリーや17世紀槍兵などの壁ユニットを前におき、後ろから射撃するという形態となる。その場合はこの研究はかなり優先度が低いだろう。むしろ火薬関連の研究を急ぐ必要がある。
また、剣兵(17cの槍みたいに)として接近戦ユニットとして使うことを考えている場合は、この研究は必須といえる。18c歩兵をどちらの形態で使うのが有効か、というのにはまだ結論が出ていない。TENHA氏は前者の代表。
ブロードソードとサーベルの鍛冶
(金550 鉄7900) 重要度:A
接近戦騎馬ユニットの攻撃力をすべて+5する(コサック傭兵除く)。接近戦騎馬を出す場合は必須。接近戦騎馬ユニットには槍と剣(斧)を武器とするユニットがあるが、すべての接近戦騎馬に有効な研究である。
必須には違いないのだが、鉄を大量に消費するため、鉄が足りなくなってカノン砲が作れなかったり、大砲製造所2軒目が建てられないという事態は避けたい。馬を本格的に戦いに投入する直前に研究すれば良いだろう。
新しい胸甲の鍛冶
(金11950 鉄3001) 重要度:B
鎧を着ているユニットの基本防御力を+2する。同様の研究に「胸甲のための鉄鋼精錬の研究(+2)(金6950)」がある。効果は同じだがそちらのほうがコストが安いため、こちらの研究は後ということになる。
もちろん、鎧を着ているユニットにしか効果が無い。鎧を着ているユニットとは、
ポーランドを除くヨーロッパの槍兵17c、マスケット銃兵17cの一部(墺、西)、オーストリア歩兵、重騎兵(露、瑞も)、護衛騎兵、装飾重騎兵、胸甲騎兵である。
基本防御力がアップするので、銃に対する耐性もアップすることになる。傭兵竜と戦っているときは、この+2というのは非常に大きい。
特に、防御力のアップグレードのコストが高めの護衛騎兵と胸甲騎兵に関しては、固有の防御力のアップグレードと並行して研究していくといいだろう。。
●研究開発施設編
小麦の新栽培法の開発
(木200 金322) 重要度:S
町の住民が一回あたりの収穫で刈り取る食料が12増える。畑に人を入れるのならすぐに研究するべき。もちろん穀物生産性の改良の研究とセットで行う。
小麦の収穫量を上昇させる研究は以下の3つと製粉所での2つ(イスラムは1つ)合計5つあるが、これらは他国の研究と重ねて効果があるので注意。他国住民を奪ったら研究所を立てて、すぐにこれを研究すると良い。
ライ麦の新栽培法の開発
(木12400 金1522) 重要度:B
町の住民が一回あたりの収穫で刈り取る食料が12増える。
この研究は人によって位置付けが微妙。確実に収穫を増やす効果はあるのだが、この研究をする時間帯になると農民が詰まりはじめているので効果が実感しにくいことや、18世紀にすすんで「穀物貯蔵法の改良」を行ったほうがいいのでそちら待ち、といったことが理由として挙げられるだろう。
研究するタイミングとしては、4公以降。
いずれにせよ急ぐことは無い。
(Sufiy氏)重要度:D。コスト高すぎ。騎馬育成所を建てるのが遅れるので、やるとしてもずっと後。
農耕民の給料アップ
(木32400 金1330) 重要度:C
町の住民が一回あたりの収穫で刈り取る食料が15増える。が、いかんせんコストが高すぎる。たった15しか増加しないので、元を取るにはかなりの時間を要することが予想される。コスト分の資源を市場で売るだけでも食料30000くらいにはなるので、食料を早急に必要とするなら市場で調節したほうが早い。
この研究をする場合は、かなり後のほうまで見据える必要がある。
これも当然、4公以降。また、18世紀以降にしたほうがいいだろう。この研究よりは穀物貯蔵法の改良のほうが先である。
よほどの長期戦でないと研究している人は見かけない。
トルコとアルジェリアはコストが安いのでもちろん話は別。
(Sufiy氏)重要度:D。ライ麦と同じで、コストが高すぎ。やることはまず無い。
土壌改良
(木1400 金522) 重要度:S
小麦畑が枯れなくなる。つまり、ずっと小麦が実りつづけている状態になり、常時収穫可能になる。この研究をしていないと一定量取ると畑が枯れてしまい、新しく育つのを待たないといけない。ただ、収穫自体を増やす効果は無いことに注意。畑が枯れなくなるので暇になる農民がいなくなり、作業効率がアップするというだけの研究である。
とにかくエンドレスに収穫しつづけることができるようになるので、この研究は必須。ただ、序盤の木1400や金500は結構大きいので、3公くらいまでは我慢してもいいだろう。
どうやらこの研究をした後は、農業用具製造の研究は無効になるようである。
新しい漁具と魚網の設計
(木12400 金2520) 重要度:(S 釣り舟を出すなら)
釣り舟の効率を2倍にする。具体的には、一回の漁で釣り舟が取る食料が1000→2000になり、取る速度も2倍になる。つまり、港に戻る分のロスも軽減するので、実質的に2倍以上の効果がある。釣り舟を出すなら必須の研究といっていいだろう。
食料調達を畑から行うか、釣り舟で行うかという問題は難しい。釣り舟のほうがはるかに効率がいいのは間違いないのだが、この研究と釣り舟コスト削減をあわせた研究コストが高く、造船所を建設するのは時間がかかり、建造速度をアップしていないと釣り舟を生産するのが遅い、おまけに釣り舟は詰まりやすい、といったデメリットがあるからである。
長期戦を見据えれば釣り舟を出しておいて有利なのは間違いないが、あまり早期に畑から釣り舟への移行を図ろうとすると、かえって進化で遅れをとる場合があるので注意が必要である。タイミングとしては、18世紀にすすんで、ユニットのアップグレードに膨大な食料が必要とされるようになってからというのが適当だろうか。
新しい木工技術の開発
(木12400 金7040)
フリゲート艦(木5000 金1500 鉄800 石炭1000)が建造可能になる。
軍船関係に関しては、私があまり海戦をやっていないのと、アドオンの新ユニットの登場で位置付けも変わると思うので、保留しておく。
釣り舟の造船所を建設
(木7300 金1220) 重要度:(S 釣り舟を出すなら)
釣り舟のコストを木600→木90にする。これも釣り舟を出すなら必須の研究といえる。20隻も出せば研究コストの元が取れる計算だ。
釣り舟はコストがどんどん上昇していくので注意。一隻で5%上昇する。例をあげると、一隻目は木90だが、50隻目は木1031、100隻目は木11835である。とんでもないコストになるので注意。しかし、当然だが、まとめ買いをすれば大丈夫。最初に出したい釣り船の量をいっぺんに予約してしまおう。
新しい木工道具の設計(木2倍)
(金550 食料5500) 重要度:S
木の伐採効率を2倍にする。具体的には、一回に町の住民が取る木の量が28→56になる。多分速度はそのままなので、きっちり木の収量が2倍になる。これをやらない人はいないというくらいの必須の研究。
研究するタイミングとしては、2公と研究開発施設建造後、3公の前というのが標準だろうか。すぐには木こりを増やさないのであれば、3公建つまで引っ張るという手もある。木をみんなが売っていると、木3:石1くらいまでレートが落ちてしまい、非常に効率が悪い。木2倍にしたからといって木を売りまくれるわけでもなく、他の資源もバランスよく取りつづける必要がある。
新しい建築素材の使用
(木13500 金1150 石8714) 重要度:B
建物の防御力を+80する。「金属武具と鎖からびらの鍛冶」とセットで行うことで、建物の防御力を135まで上げることができる。防御力がめっぽう増すので、防戦になった場合は必須の研究である。ただ繰り返しになるが、コストもそれなりに高く、あまり早期にやってしまうのももったいないかもしれない。ちなみに、建築途中の建物にも効果があるので、18歩を建てる場合などは、迫撃砲で狙われてHPが低い段階で破壊されることが無いよう、やっておくほうがよい。
建造者の給料アップ
(金9050) 重要度:B
建物の建設時間を75%短縮する。つまり、建設時間が4分の1になる。18世紀歩兵育成所を建設するなら研究することを勧める。歩兵育成所18世紀の建設時間は25000。この研究をしないと、20人で建てても250GTかかる。この研究をすれば、20人で62GTで建て終わる。
(Nazo氏)重要度S(膨大豊富1000gt以上なら)。騎兵育成所を建てるころにはもう行い、2騎、3騎、大砲育成所や家、18歩までをスムーズに建てて空いた住民に石を取らせたい。
要塞の新しい研究
(石16200 金1500) 重要度:A
壁と塔の防御力が80になる。例えば傭兵射手による壁破壊を考えてみると、傭兵射手の攻撃力は火矢で100なので、一回に壁に与えるダメージが100→20と、5分の1に減ることになる。必然的に、壁が破壊されるまでの時間が5倍になる。
大砲に対しての防御力だが、こちらもかなり増加する。カノン砲や榴弾砲の攻撃力は千単位であるので数字で比較はしにくいが、実測としてT023での例をあげておくと、
目標測定技術の研究、数学の研究済みで(誤差をなくすため)
防御力0の壁はカノン100発で壊れた(10×10)のに対し、
防御力80のアップをした壁は500発までもちこたえた。単純計算で5倍もちこたえたことになる。もちろん、精度の研究や、壁とカノンの距離によっても異なるので正確な効果は定義しにくい。ただ数倍以上の効果があることは間違いなく言えるであろう。
銃身旋条の改良
(金7000) 重要度:C
銃の攻撃力が10%増加する。この値は、現在の値に対して1.1を乗じたものと同値である。例えば、マスケット銃兵の攻撃力が現在30で、この研究を行うと33になるということである。銃を使うすべての正規兵(近衛騎兵のみ例外)に有効。
この研究以下、研究開発施設で銃の攻撃力を上げる研究は4つある。また、それぞれのユニットの育成所にも火力を上昇させる研究がある場合がある。この場合、なるべく個々の育成所での火力アップの研究のほうを優先させること。育成所での個々のアップは足し算であるのに対し、研究開発施設でのアップは掛け算なので、足し算をすべて終わらせてから掛け算をやったほうが最終的な攻撃力は上になるためだ。例をあげておこう。
(30+10)×1.2=48
(30×1.2)+10=46
微妙な差のように思われるかもしれないが、研究を重ねていくと差は開いていく。

重要度は、「銃剣と歩兵用ブロードソードの鍛冶」の項で指摘した通り、銃兵をどのように使うか、によって変わってくるだろう。銃の機能を重視して運用したいならば、この研究はやったほうがよい。私の評価としては西欧国の場合はC。

余談だが、「旋条(せんじょう)」とは、rifleの訳語で、銃の中にある弾丸を回転させるみぞとその仕組みのことを言う。詳しく述べると長くなるが、物体というのは、回転することによって安定を得る。こまと同じ原理である(ジャイロ効果)。まっすぐ飛ばしたいと思った場合、そのまま押し出すよりも回転をかけて飛ばしたほうが安定して直進できる。ライフル銃には銃身の中にその仕組みが組み込んであるので、正確な射撃ができるのである。
火薬の研究
(金6000) 重要度:C
銃の攻撃力が15%増加する。ほかは上に同じ。ただ、「銃身旋条の改良」よりこちらのほうが安いので、こちらを先にやったほうがいいかもしれない。4つの中では一番効率がよく、やるならこれを最初に研究するべきか。
硫黄精留の研究
(金12000) 重要度:C
銃の攻撃力が20%増加する。ほかは上に同じ。4つの中では、火薬の研究の次に効率がいい。
硝酸カリウム精留の研究
(金21000) 重要度:C
銃の攻撃力が30%増加する。ほかは上に同じ。火力アップの4つの研究の中ではもっとも高価だが、18c竜騎兵などの火力の高い銃兵を使っている場合は効果も高いので、戦況をいっきに有利にする可能性もひめているといえる。
ただ、18cマスケット銃兵を例にとれば、火力はデフォルトで12で、この研究をしても16までしか上がらない。4つとも行って22である。これだったら、歩兵育成所18cを建て増ししたほうがいい。歩兵育成所18cが三軒以上あり、しかも傭兵竜騎兵が十分出ている場合にのみ、この研究を行えばいいだろう。
強力火薬製法の研究
(金2000 鉄18150) 重要度:D
カノン砲・榴弾砲の射程が5%増加する。射程が5%増加したからといってさほどの効果はないように思われるが、射程が延びることにより、同位置における命中精度を上昇させる効果もあることに注意。しかしこれもほんの微々たるものである。
目安としては、カノン砲ならカノン砲3台ぶん、榴弾砲なら榴弾砲1台分にすぎない。それくらいの差なら、わざわざ高コストでこの研究をしなくても、少し前に出れば済む話だ。
コストが安いトルコとアルジェリアならともかく、他の国で研究する必要は無いと思う。
銃身の新デザインの設計
(金7000 鉄9050 石炭47235) 重要度:D
カノン砲・榴弾砲の射程が10%増加する。これもコストからいえば研究する意味を首を傾げざるを得ない。上の研究とあわせても、榴弾砲でいえば3台分くらい伸びるだけ。確かに壁むこうの敵を砲撃したりするのには強くなるかもしれないが、いかんせんコストが高すぎる。石炭を大量に消費するので、石炭がありあまっているのなら、後述する「数学の研究」を行ったほうがよほどましだろう。
砲架耐久度の研究
(金500 鉄3800 石炭1500) 重要度:B(Ver1.15ならA)
カノン砲・榴弾砲の耐久度を2.5倍にする。アドオンのほうの数値でいうと、カノン砲が25000→62500(Ver1.15なら5000→12500)に、榴弾砲なら150→375になる。カノン砲はもはや破壊不可能な堅さになる。一方榴弾砲のほうはカノン砲弾が命中すればどちらにせよ一撃で壊れてしまうので、あまり意味はないかもしれない。塔の砲撃にはもちこたえる場合があるので、塔を壊すのに榴弾砲を使う場合はやっておいてもいいかもしれない。
カノン砲のほうでいうと、アドオンになると、デフォルトの状態でも十分に耐久度はあるので、必須の研究ではなくなると思う。しかし、カノンの耐久度が低く、しかも大量にカノン砲を出す1.15に関しては、必須の研究といえる。
複銃身カノン砲の設計
(金1500 石炭2500) 重要度:A
大砲製造所で複銃身カノン砲が製造できるようになる(トルコ、アルジェリア、ウクライナを除く)。複銃に関してはほかに専門の人がいるのでその人に語ってもらいたところだが、とにかく一定以上の長さのゲームなら必須だということである。あるのと無いのでは全然違う。守りに攻めに(特に拠点防衛に)活躍するので、生産できる場合は生産するべきである。
トルコ・ウクライナ・アルジェリア・ポーランド相手の場合はいうまでもないだろう。敵ユニットのほとんどが非装甲ユニットなので、複銃は大変よく効くためだ。しかし、それ以外の西欧国相手の場合でも、竜騎兵とハンガリー軽騎兵対策に非常に有効なので、ぜひ生産しておくべきである。複銃が配備してあれば、その2種のユニットによる接近をかなり牽制できるので、戦術的意味も大きいのである。
また、装甲ユニットにはまったく効かないと思われがちだが、一発で5程度のダメージは与えられる。
複銃の維持費は0.25(つまり、4台で金鉱一人ぶん)とカノンの維持費の約3分の一だし、生産速度のアップグレードも必要ないので、気楽に作れるのも魅力だ。ちなみに何台作ってもコストは上昇しない。
目標物測定技術の研究
(木3540 金2000 石炭7250) 重要度:A
大砲の砲撃の精度が35%増加する。建物・壁などで一点に集中砲撃をあびせる場合は重要な研究といえる。ただ、大量のカノンで敵陣にじゅうたん砲撃をしたい場合は、適当に砲弾がばらけることがかえってメリットになるので、必ずしもしなければならない研究というわけでもない。榴弾砲で壁を破壊する場合なんかには必須。重要性は大砲の使い方によって変わってくるということだ。
また、アドオンになって大砲の数が減少してからは必須となる。
カノンで壁を破壊する場合を例に取ると、デフォルトの状態では壁を壊すのに300発必要だったのに対し、この研究後は110発で破壊できた。数値にばらつきは出るだろうが、35%という見かけの数値以上に効果がある研究といえる。
(Sufiy氏)重要度A。カノン砲は味方の白兵戦ユニットの支援砲撃をしたり、複銃身カノンや榴弾砲を狙い撃ちするというように使うので、思ったところに砲弾がいくというはとても重要。この研究してないと味方を誤爆することもあるので。
大砲修理工場への融資
(木350 金100 石炭250) 重要度:B
カノン砲、榴弾砲、複銃身カノン砲の耐久度を10%回復させる。何回でも研究可能。例えば150の耐久度の榴弾砲で、現在の耐久度が100なら、15回復して115になるということである。カノンの撃ち合いをしている場面は、カノンが破壊されて少なくなってくると不利になるので、こまめにこの研究を行うことが必要である。しかし、実際には戦闘に集中していると、なかなかこの研究のボタンを押すのは難しい。この研究をコツコツ定期的にできる人はマメな人だろう。しかし、いざというときには大きな差となって現れてくる。
アドオンになると、カノンの耐久度ははじめから非常に高いので、カノンを破壊しようと試みてくる人も激減すると見られ、そういう意味では不要の研究になるかもしれない。
地質学の研究
(金500) 重要度:S
ミニマップ上に鉱山の位置が黄色の点で表示される。鉱山の位置を把握できるようになるので、必須の研究である。鉱山量が普通の設定なら鉱山の密集具合から敵のおおよその位置が分かる、というオマケもある。鉱山量が豊富の設定なら、自陣の近くにある鉱山を逃さずに早期に埋めるためにも、この研究はしておいてまず損はないだろう。
鉱山の開発(石2倍)
(金1550 鉄3000) 重要度:D
町の住民が一回に運ぶ石の量が80になる(ノーマル状態は40)。ただ、この次の項にある石4倍の研究と互いに上書きする研究であり(つまり両方やったら前にやったほうの研究は無効になる)、しかも石4倍のほうが効果が高いので、この石2倍の研究はよほどのことがない限り研究不要である。逆に、してはいけない。
これについて詳しくは、当HP過去記事の「11月26日 石2倍の研究は要らない」を参照されたし。この記事によってそれまで必須であった石2倍をする人が激減したという点は、当HPの数少ない成果である(^^;。
「鉱山」の名がついているので、金や鉄の鉱山に何か影響があると勘違いしている人がたまにいるが、まったく関係は無し。参考のために英語名はDevelop mining。採掘の研究とでも訳すべきであり、日本語化した際に少し混乱を招いたようだ。
坑夫の給料アップ(石4倍)
(食4200 金1550 石炭12520) 重要度:S
町の住民が一回に運ぶ石の量が160になる。ノーマル状態は40なので、きっちり石の収量が4倍になる。大変効果の高い研究ということができ、どんなゲームでも必須の研究。この研究を実行できた時間をみて内政の熟達度をはかったりするくらい、ゲーム中の研究の中でも中心的な存在である。
この研究を行う場合、一番のネックは当然、石炭である。12520の石炭をどう確保するか。木を売るか、炭山で自然にたまるのを待つという2つの選択肢があるが、木2倍をした状態での木と石炭の等価関係は5:1なので、木10000→石炭2000のレートが基準になる。これより高ければ木を売るのが得で、これより安ければ自然に貯めたほうが得ということになる。実際のゲームでは、レートはこの付近をさまようことが多いので、どちらの方法をとってもあまり差はないと思われる。
この研究をした後は、石場にいっきに人を集めたほうがよい。石が余ったら他の資源に変換しても、普通に取る場合とくらべて損になるわけではないのでどんどん市場で資源調整をしていくべき。
ゲームでの通常のレートを例にとると、市場で石を売ると効率悪いのは
・穀物貯蔵法の研究済みの食料
・木
・金(市場トリックを使えば別)
である。これ以外の資源は、石を売って得るのと、普通に採取するのでは、同等の効率か、むしろ石のほうが効率がよい。ただ、Ver1.15では石場が限られているのであまり石を売ることに頼り過ぎないほうが良い。
アドオンになると、石場はたくさんあるので、畑や鉄山、炭山を無視して石を取りまくり、市場で資源調整をする手法の内政が確立するかもしれない。
気球の設計
(金1750) 重要度:A
ユニットの視界に関係なく、マップ全体を見られるようになる。18世紀にならないと研究できないが、18世紀にすすんだのならまっさきに研究するべき。マップ全体が見えることによって相手のユニット編成も容易に把握できるし、敵襲にも対処しやすい。
特にPT中にこの研究ができているかできていないかの差は大きい。
この研究を行うと、研究開発施設の近くの地面に畳んだ状態の気球が出現し、それがだんだんふくらんでいって、一定の高度に達するとマップ全体の視界が開ける。その間、研究のボタンを押してから約30gtである。詳しい因果関係は把握できていないが、研究開発施設近辺があまりに詰まっていると気球が上がらないことがあるらしい。あまり建物を密集させすぎないほうがよいということだ。
医療の研究
(金200 石炭200) 重要度:?
ユニットのHPを、最大HPの10%分回復させる。例えば、現在のHPが50で、最大HPが90であった場合、最大HPの10%分、つまり9回復して、59に回復するということである。同一プレイヤーの同一国の人間ユニットすべてに有効。もちろん何度でも研究は可能だが、研究開発施設を複数持っていても同時に重ねて研究はできない。
重騎兵や陣形槍など、特に息の長いユニットの場合は繰り返し研究するとユニットの寿命が長くなって有利になる。
ただ、これがアドオンになると効かなくなっていると思うのは私だけだろうか?アドオンのエディターでも、シングルプレイでも、回復しなくなっている。バグなのか??
数学の研究
(木9540 金12000 石炭65200) 重要度:B
大砲の砲撃の精度が35%増加する。「目標物測定技術の研究」と効果は同じなので、こちらを後に研究することになる。
ただ、コストの高さからいって、研究するとしても中盤以降に限られるだろう。
重要度でいうならば、陸戦の場合はB、海戦の場合はAであると思う。陸戦の場合は目標物測定技術の研究だけで当面は十分であるし、榴弾砲が必要以上に同じところを砲撃しても効果があまりないからである。ただ、カノン砲で複銃・榴弾を破壊しようとする場合にはこの研究をしておくと非常に効果がある。私は最近この研究を重要視するようになってきた。
海戦の場合は船は一発では沈まないため、命中率は高ければ高いほどよい。標的の中心に命中すればダメージも大きくなるため、船を相手にする場合はかなり効果の高い研究であるといえる。
新しい索具装置の設計
(木65400 金24050) 重要度:-
軍船の移動速度が40%速くなる。輸送船や釣り舟は速くはならない。
私が海戦にあまり詳しくないため省略。
新しい肋材と船体の設計
(木32300 金6800 鉄9000 石炭12800) 重要度:-
造船所で軍艦が建造可能になる。
大工の教育
(木2300 石58700 金1150) 重要度:S(海戦を行うなら)
船の建造速度が10倍になる。これは、造船所で作れるすべての船舶に効果がある。海戦を行うなら必須の研究といえる。
ホイールロックの設計
(金350 鉄2500) 重要度:A
銃兵の発射間隔(リロード)を35%短縮する。重要度の評価は難しいが、なにがしかの銃兵を生産する段階であれば必須の研究である。ただ傭兵(てき弾兵、竜騎兵)には効果がないし、他国の銃兵にも効果はない。西欧国であれば、普通は18c歩兵育成所でマスケット銃兵を作り始めてから研究するものだろう。戦闘に投入する直前でかまわない。
コサックスでは銃による攻撃にクリティカルヒットというのが設定されており、通常の銃でのダメージのほかに、4%(ないしは5%)の確率で対象を一撃で倒すことができる。よって、攻撃力が低い銃兵でも、たくさん射撃していれば20発に1発くらいの確率で敵を倒せるわけだ。その意味でも射撃間隔を短縮するこの研究は効果が高いといえる。
フリントロックの設計
(金1550 石炭3700) 重要度:S(マスケット銃兵18cを出すなら)
マスケット銃兵18cのコストのうち、金と鉄のコストが半減する。具体的にいうと、デフォルトの状態での通常のマスケット銃兵18cのコストは食料40 金45 鉄45 だが、この研究を行うと食料40 金23 鉄23 となる。だいたい100人も生産すればもとはとれるので、マスケット銃兵18cを生産する場合は必須の研究。
マスケット銃兵18cのコストが高いデンマーク、プロシアなどはいうまでもないだろう。逆に、マスケット銃兵18cを生産せず、槍兵18cやてき弾兵のみを生産している場合はまったく無用の研究といえる。
紙製弾薬筒と鉄製さく杖の設計
(金5501 石炭21200) 重要度:B
「ホイールロックの設計」と効果は同じ。銃兵の発射間隔(リロード)を35%短縮する。両方の研究をすると合計58%短縮され、半分以下のリロードになる。以下に、一般的な銃兵の発射感覚とこの2個のテクノロジー済みの場合のリロードをあげておく。
マスケット銃兵18c 90→(59)→37
竜騎兵18c 160→67
パンドゥール兵 90→37
トルコ親衛隊 90→37
ウクライナマスケット銃兵 90→37 
デンマークマスケット銃兵18c 150→81
傭兵竜騎兵 37※
※傭兵竜騎兵は37と書いてあるが、他の兵よりは若干発射が早いような気もする。何しろゲーム画面上のバーではリロードをしていないように表示されているので比較しようがない。ただしほとんど差はない。
また、デンマークマスケット銃兵は81というのは、計算が合わないかもしれないが、ユニットエクスプローラに表示されていたのと、実測で確かめたので間違いないだろう。なぜか81までしか短縮されないようである。
胸甲のための鋼鉄精錬の研究
(金6950) 重要度:B
かじ屋で行う「新しい胸甲の鍛冶」と同じ。鎧を着ているユニットの基本防御力に+2の補正をする。「新しい胸甲の鍛冶」と比べるとこちらのほうが安いため、こちらの研究を優先させること。繰り返しになるが、銃に対する防御力が+2されるというのが大きい。騎兵の160陣形とあわせれば、銃兵に対してかなり耐性を持つようになる。
銃剣の設計
(金12750) 重要度:C
マスケット銃兵18c・てき弾兵の銃剣の攻撃力を+7する。かじ屋で行う「銃剣と歩兵用ブロードソードの鍛冶」と数値以外は同じなので詳しくはそちらを参照。コストが非常に高いので、ほとんどやることはないだろう。マスケット銃兵18cは歩兵育成所内でのアップグレードで銃剣の攻撃力は容易に上昇するからである。
刀剣精錬の研究
(金43200) 重要度:D
いまだかつて実際に研究した人を見たことがない、コサックス随一の謎の研究である。銃剣を持つユニットの攻撃力を+25%増加させるらしい。まあ実際に増加するのだが、あまりのコストの高さにやる意義は無いといってよい。
エンサイクロペディアを見るとてき弾兵にしか効果が無いように書いてあるが、マスケット銃兵18cにも効果がある。ただ攻撃速度等にも影響しないようだし、単純に25%銃剣の攻撃力を上げる研究としてはコストが高すぎる。間違って押してしまわないように。
●公会堂編
18世紀へ進む
(コストは下記) 重要度:S
アルジェリア、トルコ、ウクライナを除く全てのヨーロッパの国が18世紀へ進化する。これを行うには、家と鉱山と造船所と外交館以外のすべての建造可能な建物(公会堂、粉引き所、倉庫、大聖堂、歩兵育成所、市場、かじ屋、騎兵育成所、大砲育成所)を建造する必要がある。以下にコストを整理しておく。
<バージョン1.15の場合>→FAQを参照

<バージョン1.29(MOD1も同じ)の場合>
食料
オーストリア 50000 10000 5000
バイエルン 40000 11500 4100
デンマーク 40000 11500 4100
イギリス 45000 10000 18500
フランス 60000 8500 7000
プロシア 40000 11500 4100
オランダ 53000 9800 4800
ピエモント 45000 10250 5500
ポーランド 50000 9800 5200
ポルトガル 48900 9850 5250
ロシア 50000 10000 5000
ザクセン 53000 10500 4500
スペイン 50000 10000 5000
スウェーデン 57000 10500 4500
ベニス 60000 8000 5500
18世紀へ行くとできるようになる事は以下のようなことである。
・18世紀歩兵育成所が建設可能→18世紀歩兵を育成可能
・18世紀歩兵関連の研究が可能になる(銃剣関連)
・18世紀騎兵が育成可能になる
・穀物貯蔵法の研究ができるようになる
・鉱山のレベル5・6・7の拡張が可能になる
・気球の研究が可能になる
・18世紀特有の船舶の研究・製造が可能になる
・輸送船の人員増員(個々の船でやる)が可能になる
●製粉所編
穀物生産性の改良
(食料750 金250) 重要度:S
町の住民が一度の収穫で刈り取る食料が42増える。コストの割にかなり効果の高い研究である。畑で食料を取るなら必須の研究である。
問題は、いつから食料をとり始めるのか、ということだろう。コサックスには市場があるので、石や金を売って食料にしても効率は悪くない。ただ、食料はユニットの維持費にも使われている上に、新しいユニットの生産には欠かせないものだし、兵のアップグレードにも大量に必要にされるしと、とにかく莫大な量が必要な資源でもあるので、ある程度は自給しておくのが望ましい。餓死の危険もあるし、アドオンで無限生産をしていると食料の残量が500を切るとユニットの生産が自動的に止まってしまうので(警告メッセージ等はない)、市場で食料を買い忘れていると内政がかなり停滞してしまうからである。
もっとも、海がある場合は釣りをして食料を取るのが圧倒的に効率が良いので、その場合は畑を使う必要は無い。
穀物貯蔵法の改良
(食料40600 金3350 鉄2900) 重要度:B
町の住民が一度の収穫で刈り取る食料が75増える。コストは高いがそのぶんの効果もある研究であり、やって損は無いし、すぐにもとが取れる。特に騎兵のアップをするには膨大な食料が必要だが、この研究をしてあればそんなに苦労せずとも貯めることができる。
食料は石を売ってまかなえばいいじゃないかという意見もあるだろうが、この研究をしたあとは、普通に畑から収穫するのと、石4倍済みの石→食料 と市場で交換するのでは、ほぼ同じ効率となる。石場が詰まるのを考えると畑から取ったほうが効率がいいくらいである。また、石はまとめて金にしたいので、食料ばかり買っているのももったいない。よって、18世紀に入ったらタイミングをみてこの研究を行い、食料の確保を楽にするのがいいだろう。
●鉱山
鉱山の拡大とトロッコ路線の拡充
(コストは下記) 重要度:S〜C
鉱山の中で作業できる町の住民の数を増やす。鉱山建設直後は5人しか入れないが、この研究をすることによってより多くの数の町の住民を入れることができ、その人数に比例して鉱物の生産量が増えていく。具体的には、1gtあたり一人の鉱夫で2の鉱物を得ることができる。よって、5人入っている鉱山なら100gtで1000単位の鉱物を生産できることになる。40人入っている鉱山ならその8倍の8000単位、最大数の95人であれば19000単位ということになる。以下にコストと人員を整理しておく。
  コスト 増える人員 合計人数
レベル2 食  1000
金  1250
5 10
レベル3 木  5000
食 25000
金  7750
8 18
レベル4 木 22230
食 41205
金  6250
10 28
レベル5 食 15030
金 19500
鉄  7000
12 40
レベル6 食 23010
金 21050
鉄  9000
15 55
レベル7 食 60300
金 25950※
40 95
※トルコ、アルジェリア、ウクライナは 食 7084 金 25414

鉱山には金、鉄、石炭とあるが、もちろん金を優先である。基本的には持っているすべての金山をアップグレードした後、鉄と石炭のアップをする。また、鉄と石炭は石4倍済みの石を売ったほうが効率がよいので、特に急ぐ必要は無い。
PT30程度なら、金山はすべてレベル2をやっておく必要はあるだろう。鉄と石炭はどちらでもかまわない。
金は維持費に使っているのでほうっておいても減っていく。そして、0になると傭兵が反乱を起こすので、現在いるユニットを維持できるぐらいの金山はもっておくべきである。維持費がどれくらいかかっているかは、Iキーを押してゲーム画面右上に出るウインドウで確認できる。
防衛用カノンの増設
(コストは下記) 重要度:D
塔(またはポルトガルの造船所)に備え付けてあるカノン砲の砲撃間隔を短縮する。具体的には、射撃間隔が以下のようになる。なおこれは一般の西欧の塔の場合。
レベル1(デフォルト)450
レベル2 360
レベル3 270
レベル4 225
レベル5 180
レベル6 135
レベル7 89
となる。ロシアのデフォルトの射撃間隔は350、トルコとアルジェリアのは600である。一般のカノン砲の砲撃間隔が350であることを考えると、フルアップすれば1つの塔でカノン砲4台分くらいの働きはすることになる。ただ塔の射程は短いし(1200)、近いところには撃てない、など使い勝手はいいとは言えず、使い方が難しい。ただ塔の存在は敵の進行方向をある程度限定する効果があるし、迫撃砲を動員しないとなかなか壊せないため、時間稼ぎには有効である。
砲撃間隔のアップグレードは個々の塔について行うものなので、フルアップしても壊されてしまうとそれまでというのが辛いところだ。防御力は80まで(ロシアのみ85)で、耐久度は2万程度しかないため、案外あっさり壊れてしまう。この研究中は砲撃もできないし、奪取される危険もあるしと、PT終わったあとはなかなかやりにくい。よって、やる必要はほとんど無いだろう。
ただし例外がある。ポルトガルの造船所の場合である。これは、造船所と普通の西欧の塔を組み合わせた建物だが、建物扱いなので、防御力が135まで上がる。これは迫撃砲に対して大変強い。また、耐久度も65000と高く、また、最大27人で修理できるため、かなりもちこたえる。ポルトガルの造船所で、いい位置にあるものなら、砲撃間隔のアップグレードは効果的だろう。